インターネット歴が長い人あるあるなんですが、必ず一回は「東方」という単語を目にしたり耳にしたりする機会があると思います。先に釘を刺しておきますが、仗助の方ではないです(当然8部の方でもない)。スパロボで生身のが強い人でもないですね。見聞録でもないです。
さて。あなたの東方はどこから?
- 永新参 新参じゃねえよ
- 風新参 だからもう新参じゃねえって
- IOSYS・クークリ
- ニコニコの音MAD(ドナルド・修造・バトルドーム・キワミなど)
- ニコ生配信者や("ニコニコの")ゆっくり実況
- アニメイトやまんだらけの薄い本
- MMD
- AC音ゲー(SDVXや太鼓)
- クッキー☆
- ソシャゲ(キャノボ・ロスワ・ダンカグなど)
- ゆっくり解説・(YouTubeの)ゆっくり実況
これだけ挙げてもあくまで一例の域を出ませんが、時代に応じた様々な入り口があるかと思われます。何から入ったから偉いとか何から入ったから卑しいというのはなく、幻想郷は全てを受け入れるのよ。あー…ホワキャンと茶番劇の人だけは受け入れられなかったかもだけど。何?紅新参(大嘘)だの旧作勢だのがないって?二十数年現役選手であらせられる高貴な上位種オタクの方々がこんな場末の底辺ブログなんて読んでるわけないだろ。
前フリが長くなりましたが、今回は東方のお話です。東方原作のお話でございます。ちなみに筆者は組曲とかあの辺経由で存在を認知した気がするので恐らく星新参あたりです(最初にプレイしたのは風神録だけど)。
三曲目:月まで届け、不死の煙
東方アレンジというものはインターネットに無数に存在していてこの曲も例外ではないのですが、ど~~してもこればっかりは原曲に思い入れがあるので、今は亡きダンカグのプレイ動画を添えておきます。まあサ終したとはいえダンカグもクラファンで約2億集まってるからね。リザレクション繋がりだね(?)
『東方永夜抄』より、EXTRAボス藤原妹紅のテーマでございます。妹紅と書いてもこうと読みますがグラサンかけてるポケモン実況者の方ではありません(というか名前の由来はこの妹紅から来ている)。
曲が流れた作品そのものについて言及をすると文量が長くなるという前回の失敗事例があるのでなるべく端折りたいんだが、まあちょっと避けては通れないところもあるので今回は自分のエピソードを交えつつサラッと(?)いきます。
おれと東方
まず、東方ってのはニコニコ動画で知ってたんスけどエアプでして。当時の友達だの先輩だのがハマってるの見てとりあえず自分もやってみっかとなったのがキッカケだったと思います。つっても当時のキッズワイ君はSTGなんてパロディウスぐらいしかやったことなかったもんでしたから、まあ~撃沈しましたね。
「おれは横から弾が来るゲームしかやったことがないんだ!」なんて言い訳をする間もなく弾幕が上から次から次へと降ってきてぶっ殺されるんですから、困りました。簡単と言われている風神録ですらノーマルだとノーコンティニューできない!…それでは、どうしたか。
インチキを使うことにしました。そうだね、マリス砲だね。残機はMAX設定!ボムは使いきる!そしてShiftキー連打のゴリ押して叩き出す超火力!永琳も輝夜もものの敵ではないわ! …というわけで初のバッドエンド以外のエンディングを見届け、EXTRAステージへの切符を手にするのであった。一応補足しておくとこの後に風神録とかもクリアはしている
東方永夜抄、その深みに迫る
まず、この時点で出てきた敵が結構ヤバいというか。それは難易度的な意味ではなく、永夜抄の最終ボスに蓬莱山輝夜というキャラクターが出てくるのですが。これはかの竹取物語の「かぐや姫」その人です(輝夜でかぐやと読む)。「マジ??そんなんありかよ」とキッズの僕は衝撃を受けました。そりゃまあね、近い時期に有名だった別の同人作品にもヘラクレスとか佐々木小次郎(?)とか出てくる作品ありますけれども。当時のおれはそっちは知らなかったのでー。
で曲もめちゃくちゃ凄まじいのよ。"おとぎ話のかぐや姫がもし敵として出てきたら"なんて、普通に考えればありえない意味不明なシチュエーションなんだけど、それを納得させるだけのパワーがある曲なんすよね。
それに対する裏ボスって何?みたいな。かぐや姫に比肩しうるキャラクターなんて用意できるのかよ?と思っていたのですが…。用意できるんだよなあ!というのがこのEXTRAボス曲の「月まで届け、不死の煙」なんですね~。
妹紅というキャラクターは、竹取物語でかぐや姫(輝夜)に求婚した貴族の娘って設定で。蓬莱の玉の枝に出てくる車持皇子のモデルが藤原不比等らしーんで藤原という姓なわけです。生まれは良いトコのお嬢ちゃんですね。まあ今もう不老不死なんで人外みたいなもんになっちゃってますけど。
なんで不老不死になったかっていうと竹取物語のクライマックスで登場した蓬莱の薬を奪って飲んじゃったみたいです。まあ現実の富士山に噴煙は上がってないしな。
父に恥をかかせた輝夜に恨みを抱き、彼女が地上に残した不死の薬を一時の感情に駆られて盗んでしまったがために、永遠に死ねぬまま死ぬほど後悔し続ける羽目になってしまった少女。それが藤原妹紅なのでした。こう書くと妹紅って悲惨な目には逢ってるけど実際ロクでもないやつじゃね…?って思うかもしれないけど、実は東方のキャラっていうのは妹紅に限らず大概ろくでなしな性格をしてるんだ!大半が妖怪だもん、人間の倫理観なんて通用するわけないよな。ってことで、二次創作しか知らなくてこの話が本当かどうか気になる君は各原作を要チェックだ!
曲の感想
はい、というわけで。ちっぽけな人間には身に余る永遠という時間を過ごしてきた藤原妹紅のテーマ曲が先ほど貼った曲でございます。
筆者は楽器経験もないし楽典何それオイシイノという類の人間ですが、たまには真面目に解説してみますか。あくまでおれ目線での語りなので結構変なこと言ってるかもですが、この曲はこんな感じです。
- ピアノから始まり暗く激しいイントロが流れる
- イントロの儚さや切なさを感じるメロディーラインが流れてくる
- かと思えばテンポが上がって元の焦燥感や不安感を覚える展開に
- 再びキラキラしたピロピロ、もといアルペジオが流れてきてサビに突入
- サビが終わって一旦ブレイクを挟む…
- と思いきや、転調しつつ満を持してのZUNペットが登場しサビ続行(エクステンド!)
- イントロに戻ってループ
転調に次ぐ転調が暗くなっては明るくなり、明るくなっては暗くなる展開を生み!早くなっては遅くなり、遅くなっては早くなる揺れのあるテンポ感が独特の質感を醸し出す!…まあそんな感じ?テキトーに書いてみたけど。
孤独や悲しみ、後悔や呵責といった人間の負の側面を前面に出しつつも、命あるがゆえの輝き・命あるがゆえの素晴らしさというものもこの世にはある。しかしながらそれらもいずれは失われる(だが妹紅だけは一人残り続ける)という儚さを転調しながらリフレインし続けるメロディーフレーズに感じました。
おれはそう感じましたけど、お前がそう感じなくても別にそれはそういうもんだから気にするな。音楽とはそういうものだ。俺は影響を受けたがお前は影響を受けなくてもいい。押しつけがましくないのが音楽のいいところだからな。
やれこのジャンルはかくあるべきだ、これを知らないやつはモグリだなどという自称音楽通の意見に惑わされるな。お前が聞いて良いと思うものが良いものだ。お前が良いと思うものを信じろ。この記事は押し売りじゃなくて俺が良いと思うものについて俺なりに語っただけなので、お前もお前で好きにしろ。

